nyaro さんの感想・評価
4.3
今更アニメキャラにときめくとは…ヒナギクは唯一無二だなあ…
24年8月レビュー
最近ユーチューブで公式が無料公開をポツポツしているので視聴。見ているうちにヒナギクのすばらしさを再認識しました。現在、Dアニメなどで見ています。
ヒナギクですよヒナギク。まさかアニメキャラに今更ときめくとは思いませんでした。これって何でしょうね?ヒナギクってどこか切ないんですよね。ツンデレだし、超ハイスペックキャラではあるんですけど…奥手だからというのはちょっと違いますね。空回り感というか、やっぱり脆くて弱いからかなあ…純粋さが胸に痛いというか…皆に愛されているキャラなのにどこか孤独感があるし、郷愁というか哀愁があるんですよね。片思い属性がそう感じさせるんでしょうか。
マンガより圧倒的にアニメ版がキャラとしては素晴らしいのは、声優さんの演技が良いのはもちろんあるんでしょうけど。
それこそ本サイトにレビューしているだけで、1000本以上アニメを見ているし、実際はもっと多くのコンテンツを消費していますが、今更ときめくキャラって、他にいるかなあ…
時代性とかこの作品を見た時期とかそういうのはあるんでしょう。当時はアニメの本数も少なかったし、集中して見ていたと思います。その時の何かが作用して、今に影響しているのかもしれません。
その意味でやっぱりアニメの評価って時間を超えても、訴えかけてくる何かなんでしょうね。ヒナギクかあ…ヒナギクねえ…
マリアさんもいいんですけど、内面があまり見えませんからね。ビジュアル的にはマリアさんなんですけどね。西沢さんもお気に入りですが、今見たらやっぱりヒナギクとは意味が全然違いますね。もちろんナギは論外です。
以下 21年12月レビュー
長い事付き合った作品なので特別感があります。面白かったなあ…。
なんとなく郷愁を感じるというか、ちょっと特別な作品というか…あまりに長い期間付き合ったので…。本作のみで52話。2期も2クール25話。3期12話、4期12話ですからね。コミックも十数年で52巻です。
当時はヒナギクと西沢さんがお気に入りでした…。一時不思議なくらいのめり込みました。ナギエンドだけは止めてくれってちょっと本気でドキドキしてましたね。原作最終回どうなるかは各自でご確認を。
主要なサブキャラ達が魅力的でした。キャラ造形が極端なのがよかったのでしょう。執事たちはほとんど異能力者で、女子たちは大金持ちとか天才とかそんなのしか出てきません。オカルトとかロボットとか少年誌らしい滅茶苦茶な感じが良かったですね。こういう感じは最近見ないですね。
不思議なのはたいして女子たちはキャラデザは可愛くない…気がします。語弊がありますが、例えば、先入観無くこの作品内ではなくヒナギクをポンとイラストとして見せられてもそんなに可愛くないという意味です。絵のテイストがそもそもギャグ寄りですから。作品に感情移入して心の目で見るから可愛いのでしょう。ですので、お色気シーンとか言われても全くエロくないです。マリアさんにはちょっと萌えますけど。
ギャグはアニメ、ゲーム、マンガ、ボカロなどオタク界隈のパロや引用ネタか、執事TUEEEネタ、金持ちネタ、キャラそれぞれのパターンネタばかりでした。原作がケロロ軍曹とほぼ同時期なので時代性なんでしょう。ニヤニヤとかニヤリという笑いですね。これに乗れるかどうかで、かなり本作の評価が変わってくると思います。
「見せられないよ」の「自主規制君」は本作が初出だそうですね。こういう細かいセンスが非常に優れていました。
ストーリーは一応三千院家の相続とハヤテの借金と家族どうなった?という本筋があるのと、マリアは何者?姫神は誰?みたいな伏線、それぞれのキャラのサイドストーリーがあります。テーマ性はありません。ギャグもいいですが、ラブの出来が良かったと思います。
ラブコメと言っても、あだち充や高橋留美子とはちょっと違いますね。ギャグ強めだけどラブを結構恥ずかし気もなくやっています。これが堪らないですね。
3期以降になって若干重いテーマ的なものも出てきますが、それはむしろギャグ漫画のシリアス化現象の範疇です。恋愛の行方が最大の関心事でしょう。
声優さんは何といっても一世を風靡した「くぎゅう」ですね。そのほかみんなとにかく叫んでましたね。
音楽は良かったですね。七転八起とか最高でした。その他もEDなどでなかなかいい曲もありました。
ということで、大変楽しませてもらったアニメです。テーマよりもエンタメ…ですね。ただ、時代性があるので、遡って今見るなら人を選ぶでしょう。